ホーム 代表コラム 大学受験における「模試の判定」と「受験校の考え方」

今回は、保護者の皆さまに向けて、大学受験における「模試の判定」と「受験校の考え方」についてお伝えします。

夏の終盤を迎えると、

「この判定で志望校に合格できるのだろうか」

「そろそろ安全校も決めたほうがいいのではないか」

「もっと志望校を下げたほうがいいのではないか」

といった不安を感じるご家庭も増えてきます。

もちろん、模試の結果は受験校を考えるうえで一つの判断材料です。

ただし、模試の判定だけで、現時点から受験校や安全校を決め切る必要はありません。

今回は、その理由についてご説明します。

一般的な受験校の考え方

大学受験では、模試の判定などを一つの基準として、受験校を次のように分けて考えることがあります。

● 安全校
A判定(合格可能性80%程度)が安定して出ている大学

● 実力相応校
B~C判定程度(合格可能性50~65%程度)の大学

● 目標校
現在の判定にかかわらず、本人が目標として挑戦する大学

そのうえで、安全校を1~2校、実力相応校を2~3校、目標校を2~3校程度組み合わせ、全体として6~8校程度の受験機会を確保するというのが首都圏では一般的な出願戦略の一つです。

私自身、大手予備校の現場でも、模試の判定を一つの基準として受験校を検討していました。高校の進路指導でも、同様の考え方が一つの目安になっていると思います。

ただし、ここで非常に重要なことがあります。

「A判定の大学=必ず合格できる大学」ではありません。

模試と実際の大学入試は、同じ試験ではありません

そもそも模試は、多くの受験生の学力を、同じ問題・同じ尺度で比較するための試験です。

そのため、「現在の自分の学力が、受験生全体の中でどのあたりに位置しているのか」を把握するには非常に有効です。

一方で、実際の大学入試、特に私立大学の一般入試では、大学・学部ごとに問題の特徴が大きく異なります。

  • 出題形式
  • 問題の難易度
  • 出題範囲
  • 科目ごとの配点
  • 問題量と制限時間
  • 記述式か選択式か
  • 英語長文の量やレベル
  • 国語における現代文・古文の比重
  • 合格最低点

など、大学によってさまざまです。

そのため、同じような偏差値帯の大学であっても、受験生によって、

「この大学の問題は非常に解きやすい」

ということもあれば、

「偏差値的には十分届いているはずなのに、なかなか点数が取れない」

ということもあります。

いわゆる「入試問題との相性」です。

「大学の偏差値=本人にとっての合格しやすさ」ではありません

そもそも、一般的に使われている「大学の偏差値」も、大学が公式に発表している数値ではありません。

各予備校が、それぞれの模試の受験者データや合否結果などをもとに算出している一つの指標です。

そのため、同じ大学・学部であっても、予備校によって偏差値が異なる場合があります。

「大学の偏差値」と「その受験生にとっての合格しやすさ」は、必ずしも完全には一致しません。

同様に、模試でA判定が出ているからといって、本番での合格が保証されているわけではありません。

反対に、夏の時点でD判定・E判定だからといって、その大学への合格可能性がなくなったという意味でもありません。

8月の判定だけで、志望校を決め切る必要はありません

模試はあくまで、「その時点の学力を、模試という共通問題を使って測った結果」です。

特に8月の段階では、まだ受験に必要な範囲を学習している途中の受験生も少なくありません。

知識を完成させる

問題演習を重ねる

過去問に取り組む

これから秋以降、このような段階に入っていくことで、実際の入試問題に対する得点力は変化していきます。

そのため、受験校を考える際には「模試の判定」だけではなく、最終的には次の4つを総合的に見て判断する必要があります。

模試の結果

実際の過去問

本人の得意・不得意

合格最低点との距離

秋以降、過去問を解くと見えてくることがあります

特に私立大学の場合、秋以降に過去問演習を重ねていくと、次のようなことが実際に出てきます。

「この大学は、偏差値から想像していた以上に本人との相性が良い」

「模試ではA判定だが、実際の入試問題では思ったほど得点できない」

「模試の判定は良くないものの、過去問では十分に戦えている」

だからこそ、「安全校」は大学名や偏差値だけを見て決めるものではありません。

たとえば、

「○○大学だから安全」

「△△大学まで下げれば絶対に大丈夫」

という単純な話ではありません。

大切なのは、その受験生が実際の入試問題を解いたときに、合格最低点を安定して上回れるかどうかです。

そこまで確認できて、初めて「その受験生にとっての安全校」が見えてきます。

これは大学受験を考えるうえで、とても重要なポイントです。

では、8月の段階では何を見るのか

8月の時点で、

「○○大学には受かるのか」

「△△大学なら大丈夫なのか」

「心配だから、もっと難易度を下げた大学まで受けておくべきなのか」

というところまで確定させるのは、まだ早いと考えています。

もちろん、模試の結果はしっかり確認します。しかし、それだけで判断するのではありません。

今後学習を進め、秋以降に実際の過去問に取り組みながら、

  • 合格最低点に対して何点取れているのか
  • 複数年度の問題で安定して得点できるのか
  • 苦手な出題形式がないか
  • 得点が継続的に伸びているか
  • 本人の得意科目を生かせる入試方式か

といった点まで細かく確認していきます。

その材料が揃ってきて、初めて具体的な出願戦略を組むことができます。

「ここは目標校として挑戦する」
「ここは実力相応校として受験する」
「ここは安全校として確保する」

今の判定だけではなく、「これからどう伸ばすか」を見る

夏の模試は、受験生の現在地を知るための大切な材料です。

ただし、それは最終的な合否を決めるものではありません。

特にこれからの時期は、判定そのものに一喜一憂するよりも、

「どの科目を伸ばす必要があるのか」

「志望校との差はどこにあるのか」

「秋以降、どのように得点力を高めていくのか」

を考えることが大切です。

そして秋以降、実際の過去問での得点状況を確認しながら、本人にとっての「目標校」「実力相応校」「安全校」を具体的に組み立てていきます。

8月の模試は、受験校を確定するためのものではなく、これからの学習戦略を考えるための材料の一つです。

出願戦略は、全て代表の清水にお任せください!

志望校合格に必要な力とは「学力」「精神力」「体力」そして「出願戦略(力)」です。「出願戦略(力)」は、単純に「偏差値順に大学を並べればいい」というものではありません。

模試の判定、過去問との相性、合格最低点、科目ごとの得意・不得意、入試方式、受験日程。

さらに、第一志望への挑戦機会を残しながら、どこで合格を確保するのか。

これらをすべて考えたうえで、ご本人の希望とご家庭の方針を踏まえた上での出願校を組み立てる必要があります。

大学受験のプロが一人ひとりの状況を分析し、出願戦略まで具体的に設計します。

「どこ」を「どのタイミング」で「どの方式」で受けるかまで、戦略的に考える。

夏から秋以降に実施する「過去問演習会」の得点推移を特に基準にしながら、

  • どの大学を目標校として残すのか
  • どの大学を実力相応校として受験するのか
  • どこを安全校として確保するのか
  • どの入試方式を利用するのか
  • どの日程で受験するのか
  • 第一志望までどのような流れで合格を積み上げるのか

といったところまで考えて、受験プランを組み立てます。同じ学力の受験生でも、出願の戦略によって大きく結果が変わることがあります。

「学力を伸ばすこと」と「その学力を合格につなげること」の両方を大切にしています。

志望校合格は「学力」+「受験戦略」で決まります。

「どこを、どの方式で、どの順番で受けるか」まで含めて受験戦略です。

志望校合格に向けて、本気で伴走します

日々の学習管理や受験指導だけでなく、最終的な出願校の選定のサポートをどの塾よりも手厚くサポートいたします。

「この大学なら大丈夫だろう」という感覚だけで安全校を決めるのではありません。

模試の判定だけで志望校を諦めさせることもしません。

一人ひとりの成績、学習状況、過去問の得点、得意科目、入試方式との相性を見ながら、合格の可能性を最大限高めるための出願戦略を考えます。

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